コラム一覧
はざまワーカーの働き方~答えのない問いに向き合う~
self-growth

はざまワーカーの働き方~答えのない問いに向き合う~

子育て、介護、ひとり親――仕事と誰かのケアのはざまで踏ん張っている人たちを、私は「はざまワーカー」と呼んでいます。 あなたも、そのひとりではないですか? 正社員を選んでも、フリーランスになっても、「完全に安心できる場所」はどこにもありませんでした。

はざまワーカーの働き方――答えのない問いに向き合う

目次

1. はざまワーカーという存在

2. 「おめでとう、それでいつ辞めるの?」

3. 個人事業主になれば自由になれる、はずだった

4. 経営者が「雇いにくい」と感じるのも事実

5. 制度は整っても、社会は止まらない

6. 副業・フリーランスという「解答」への違和感

7. あなたにとって、何が大切ですか?


▍はざまワーカーという存在

仕事をしながら、子育てや介護、あるいはひとり親として誰かの生活を支えている人たちがいます。

特定の世代でも、女性だけの話でもない。

私はそういう人たちを「はざまワーカー」と呼びたいと思っています。

仕事と生活責任のはざまで、毎日踏ん張っている働き手たちのことです。

3人の子を持ち、会社員から個人事業主へと働き方を変えてきた私も、ずっとそのはざまにいました。


「はざまワーカー」にとって、安心して働けるとはどういうことなのだろうか?


▍「おめでとう、それでいつ辞めるの?」

これは、妊娠を職場に報告したとき、総務から言われた言葉です。

50代中心の男性社会の会社で、今から10年ほど前のこと。

妊娠と退職がセットであり、悪意があったわけではない言葉でした。

でもその瞬間、頭を撃たれたような衝撃を受けたのを今でも覚えています。


その後の会社員生活は、想像以上でした。

子どもの発熱で毎週のように休む。
育休後、戻る場所が曖昧になる。
お迎えの時間で働き方が制限される。

少しずつ、少しずつ、居づらくなっていきました。

そして最終的に、退職という選択をしました。


▍個人事業主になれば自由になれる、はずだった

会社を辞めて、個人事業主へ。

自分のペースで働ける。

子どもに合わせられる。

そう思っていました。


実際、物販で売上3000万円を達成し、不良在庫ゼロを6年間続けることができました。

生徒さんの収入が上がるという結果も出てきました。


でも現実は――

出産入院中も仕事。
連休という概念が消えた。
休みがないのに収入は不安定。
止まれば、すぐに収入が止まる。

会社員とは別の種類の恐怖が、常につきまとうようになりました。

どちらの働き方でも、「完全な安心」は見つけられなかった。


▍経営者が「雇いにくい」と感じるのも事実

ここで少し、視点を変えてみます。

企業側から見れば、社会保険料を負担しながら、いつ休むかわからない社員を抱えるのはリスクです。

これは冷たい話ではなく、現実の話です。

感情論だけでは、この問題は解決しません。


そしてこの問題は、子育てだけの話ではありません。

これからは、介護という形でも同じ課題が広がっていきます。


▍制度は整っても、社会は止まらない

育休、時短勤務、リモートワーク。

制度は確実に整ってきました。


でも、私は出産入院中でも仕事をしていました。

それは強制ではなく、

止まれば収入が消える

という現実があったからです。


制度があっても、社会は止まらない。

離脱するコストや焦りは、完全には消えません。


「制度があるのに使えない」

その違和感は、構造の問題なのかもしれません。


▍副業・フリーランスという「解答」への違和感

副業やフリーランスが推進されています。

「自由な働き方」

「月収30万円も可能」


でも、本当にそれは誰にとっても解決策でしょうか。


スキルを学ぶことは素晴らしい。

でも――

市場の現実を知らずに飛び込めば、時間とお金を失うこともある。

そして独立したとしても、

忙しいのに休めない。
収入は不安定。

そんな状態になることもあります。

自由は、リスクとセットです。


▍あなたにとって、何が大切ですか?

正社員は安定があるけれど、自由が少ない。

フリーランスは自由があるけれど、不安定。

副業は可能性があるけれど、簡単ではない。


どれも一長一短です。

完璧な答えはありません。


あなたにとって、何が一番大切ですか?

収入の安定?
時間の自由?
子どもとの時間?
自分の成長?
誰かに必要とされること?

働き方を選ぶ前に考えるべきことは、

「どんな未来を生きたいか」です。


その問いに向き合わなければ、 どの働き方を選んでも違和感は残ります。


1人ひとり、答えは違う。

あなたの答えを持っているのは、あなただけです。

この記事が参考になりましたか?

参考になったら「いいね」で応援できます。

現在 7 件のいいね

コメント

5.0 / 5 (1件)

田辺 ゆい | 事業を設計し、成果につなげる
田辺 ゆい | 事業を設計し、成果につなげる

@tanabe-yui

地方・中小企業を中心に、Web集客やホームページ改善、AIを活用した業務改善支援

2026/05/06
顧客・読者の視点

✓ 良かった点

働き方改革が進んでいるとはいえ、まだまだ女性にとって働きにくい環境があるのだと改めて感じました また、私自身もフリーランスとして働いているので、自由である反面、誰かに守ってもらえるわけではなく、良くも悪くも「自己責任」と隣り合わせであることにも深く共感します だからこそ、制度や働き方のトレンドに流されるだけではなく、「自分はどんな未来を描きたいのか」を考えることの大切さを改めて感じました 少子高齢化が進む今、子育てや介護など、それぞれ異なる事情を抱えながらでも、一人ひとりが自分らしい働き方や生き方を選択できる社会になってほしいと思います